電気錠システムとは?
まず、電気錠システムが通常の錠前と違う最大の点は、錠前から離れた場所で
電気的に錠前の施・解錠が出来るという点に尽きます。
これにより、わざわざその扉に行き、鍵の開け閉めをしなくてもすむというメリット
があります。
電気錠システムを構築するには、次の3つの機器が必要です。
1.電気錠
2.制御盤(操作器が一体になったタイプもあります)
3.操作器
この3つを配線し結線することで動作します。
接続機器
別途、各種機器を制御盤と接続することにより、より便利に、また防犯性を高く
することが可能です。下記にいくつか例を挙げてみましょう。
<タイマー>
タイマーを制御盤と接続することにより、電気錠を設定した時間内だけ、施・解錠
状態を保持することが可能になります。
オフィスビル・テナントビルの出入口、マンションのゴミ置場等、日中は常に解錠
状態を保持、夜設定した時間になると自動的に施錠しますので、利用する側は
もちろん、管理上も非常に便利になります。
タイマーには、デイリータイマー(24時間)・ウィークリータイマー(日〜土の曜日
別に設定可)・年間タイマーなどがあります。
<テンキーユニット>
テンキーユニットは、暗証番号で電気錠を施・解錠する機器です。
テンキーユニットは、テンキー操作部とテンキー制御部から成り、このテンキー
制御部と電気錠の制御盤をつなぐことにより、テンキー操作部で事前に登録した
暗証番号を入力すると、電気錠の施・解錠が行えるようになります。
(一部のテンキー制御部には、直接電気錠をコントロールする機能を持ったもの
もあり、その場合システム構成によっては制御盤が不要となります)
暗証番号で施・解錠するため、キーの盗難・紛失の心配はもとより、多数の人が
利用する場所に設置することで、全員に鍵を渡す必要が無くなります。
<カードリーダーユニット>
カードリーダーユニットは、カードで電気錠を施・解錠する機器です。
カードリーダーは、大別して2種類あります。接触型と非接触型です。
接触型は、事前に登録されたカードをカードリーダーの読み取り部にスッと通す
事で電気錠を解錠します。主に磁気カードが主流です。
非接触型は、事前に登録されたカードをアンテナ部に近付けるだけで、電気錠を
解錠します。アンテナからの検知範囲は、概ね5cm前後、機種によっては0.5〜
2Mの間で調整というものもあります。
接触型は非接触型に比べ、安価にシステムを構築できますが、使用しているうち
にカード・読取り部の磨耗、汚れ等によるトラブルが起こる場合もあります。
非接触型は接触型に比べ高価ですが、カードに登録されたデータのコピーは難
解なため防犯性が非常に高く(接触型は主に磁気カードを使用するため)、カード・
読取り部の磨耗が無いため、トラブルの起こる可能性が低くなります。
最近は、こちらのほうが人気ですね。
<リモコンユニット>
リモコンユニットは、リモコンで電気錠を施・解錠する機器です。
リモコンユニットは、リモコンと受信部、及び制御部から成ります。
主なユニットの電波到達距離は1〜3Mですが、電波を使うので取付ける場所の
環境により異なります。また機種によっては10Mくらい飛ぶものもあります。
微弱電波方式は防犯性が高く、コピー電波による解錠は殆ど不可能です。
<指紋照合ユニット>
指紋照合ユニットは、個人の特徴である指紋を登録し、登録された指を読取り部
にあてる事で、電気錠を施・解錠します。
テンキーと一体型で、個人IDをテンキーで入力し指をあてる場合もあります。登録
人数が多い場合に、識別を早めるために有効です。
出入管理システム
電気錠システムのもう一歩進んだ使い方が、出入管理システムです。
出入管理システムはその名の通り、「誰が何時入り、出て行ったのか」を管理
するシステムです。
研究施設、病院、寮、オフィス内など重要なものがあり、外部の者に簡単に立ち
入られたくない、出入する人間をチェックしたいという場合に最適です。
出入管理システムを構築する場合は、制御盤の代わりに出入管理装置を使用
し、カードリーダーまたは指紋照合ユニットと組合わせて使用します。
記録されたデータの出力は出入管理装置の機種により、パソコンと繋ぎ専用ソフト
上で確認するものと、専用のプリンターと繋ぎ印字されたものを確認するものと
2種類あります。
*電気錠システムのメールによるお見積りは配線工事の関係上、現場調査無し
にはお答え出来ません。場所によっては無料で現場調査にお伺い致しますので
お問い合わせ下さい。